コバの仕上げ
タンニン鞣しの革は、
コバを磨いて仕上げることが出来ます。
一般的な仕上げ方ですが、
人によってやり方、道具など、
こだわり方も含めて違いがありますので、
材質なども考慮にいれて、
自分に合った方法を探してみるのが良いと思います。
タンニン鞣しの場合、
コバに水を塗って、擦るだけでも結構、艶がでて固まります。
大体ですが、
基本的と説明されているコバ磨きの手順は以下の感じだと思います。
コバ磨き手順
1.面取り
ヘリ落としを使って、コバの面取りをします。
ヘリ落としは、先端が2又に割れているので、
その隙間にコバと銀面の角を当て、
奥に押して削っていく感じです。
2.サンドペーパーでコバをあらす
写真では、#200番のペーパーを使用してます。
今まで見てきた情報では#180~#240番くらいのペーパーで、
2.3の工程を数回繰り返すのが良いそうです。
その場合、荒い#180からはじめて、だんだん細かくしていくそうですが、
自分自身がある程度納得できたら1回でも良いと思います。
3.水または処理剤を塗って擦る
トコノールを塗ってからコーンスリッカーで擦ってます。
(人によってトコノールの代わりにCMC、水との併用や、
また、磨く道具も他のコバ磨き・リューター・ヘチマ・代用品など様々です。)
ひたすら、コバにあてて擦ります。
写真は磨き終わった状態です。
コバの色が少し濃くなって、艶がでて、断面が固まったような感じになります。
最後に
著者は最初の頃、磨いた後の変化がよく解りませんでした。
こういう風に写真で説明して下さっているサイトさんも見てたんですが、
どう変わっているんだろう?と思ってました。
カードケースを作ってる時でも、
よくわからないけど、トコノール塗って擦っとけばオッケと考えてました。
いくつか作っていくうちに、だんだんと変化が理解できたのを覚えてます。
とにかく、面倒な作業なので、
切りっぱなしで磨かないという方もいらっしゃるようですが、
この作業をしておくことで、
見栄えが違ってくるのもありますが、
耐久性の面からも作業したほうが良いと考え、頑張って仕上げてます。
補足
クロムレザーの場合、磨いて仕上げることが出来ないので、
ヘリ返しや着色などによって仕上げることが多いようです。
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