レザークラフト 

手縫いでの基本的流れ

はじめに

このページでは手縫いでアイテムを作る基本的な流れを説明します。

作るアイテムや人によって順序や手法は違ってきますので、
このやり方が絶対正しい訳ではありません。

一応、本を読んだりして勉強をして数アイテム制作してますので、
基本を大きく外していることはないと思いますが、
自分が納得いく手法を追及していくのも、クラフトの楽しさと奥の深さなので、
あくまで参考としてお読みください。

プランニング

作るアイテムのデザインや材料を考えます。

例えば、財布だったら
長財布にするか、コンパクトな2つ折りにするかなど完成サイズやデザイン。
コインケースの有無や形、カードポケットの数などの内部パーツ。
使用する革の種類や厚み等考えます。

ある程度デザインが決まったら、
実際に紙などで試作して確認&微調整する人も多いようです。

型紙制作

プランニングの段階で考えた必要パーツを厚紙に写します。

直接厚紙にデザインを描いて切る人もいるようですが、
自分の場合は、CADデータや本の型紙ページなどをプリントアウトして、
厚紙に張り付けてから、切ってます。

裁断

材料の革に型紙をあて、丸ギリまたは銀ペンで型紙をトレースします。

タンニン鞣しの革の場合は丸ギリを使用します。
丸ギリを使って型紙をなぞる事をケガキといいます。

クロムレザーなどはケガキできないので銀ペンを使用します

トレースした線に沿って、革包丁などで裁断します。

下処理

床面の処理や、接着した後では磨けない箇所のコパを処理します。

接着面は荒れている方が良いので、
接着するパーツの場合は接着箇所は処理しないようにします。
床処理についてはこちらへ
コパ磨きはこちらへ

接着

ゴムのり・接着剤・両面テープなどを使って革を接着します。

使用する接着材によって違うかもしれませんが、
接着面はヤスリなどで荒らしておきます。
ヘラ等を使い接着箇所に薄く塗っていきます。
接着部分を重ねた後は、ローラーなどを使って圧着します。

乾燥時間・仕様方法などは使用する接着剤の説明をお読み下さい。

縫い穴をあける

革を縫う為には、菱目打ちなどの道具を使って、縫い穴をあける必要があります。
縫う箇所にネジ捻やステッチンググルーバーを使ってガイド線を引きます。
ガイド線に沿って菱目打ちを打って縫い穴をあけます。

手縫いする

基本的な革の縫い方では、縫う距離の4倍の長さの糸を用意します。
その糸の両端にそれぞれ針を付けて、
2本の針を交差させるような感じで縫っていきます。
両手を使うことになるので、
レーシングポニー(通称:お馬さん)などがあると便利です。

コパを磨いて仕上げる

縫い終わったら、まだ処理をしていない部分のコパを磨きます。
コパ磨きについてはこちらへ
最後にコート剤やオイルなどを塗って仕上げて終了です。

まとめ

制作するアイテムによっては、工程が前後したり、
何度か繰り返しが必要だったりしますが、
基本的な流れは大体こんな感じです。

コパ磨きや仕上げの方法に個人差があるように、
経験値を上げていくうちにわかってくることもあるので、
本や他のサイト様を参考に色々試してみて下さい。

参考書おすすめ

筆者の場合、だいたいが型紙目的で書籍を購入してます。
書籍だと、型紙と一緒に作り方の手順が詳しく説明されているので、
気に入ったアイテムが見つかれば書籍の購入もおすすめです。

基本的な内容は網羅されているので、
初心者の方の参考者としてはオススメです。
トートバッグのデザインが良かったので、
型紙目当てで購入しました。

馬蹄型コインケースの型紙が欲しかったので購入した書籍です。

パイピングのトートバッグを
この本を参考にして制作しました。
トートバッグの記事はこちらです。

かなり手間がかかりましたが、
この本を参考にしてシステム手帳を制作しました。
完成したシステム手帳の記事はこちらです。
中級レベル以上の方向けの書籍です。

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